2025.10.22現場日記
伊勢奥津駅 給水塔
昨日10月21日、首相指名選挙で高市早苗総裁が首相指名されました。
第104代目にして遂に初の女性首相の就任。
長い歴史にまた新たな一頁が刻まれました。
私の住む津市ではJR名松線が今年12月5日に全線開業90周年を迎えます。
90周年を迎えるにあたり津市美杉町の伊勢奥津駅では給水塔の修繕工事が進められています。
この給水塔はその昔、蒸気機関車が汽笛を鳴らした時代にその給水を目的に使用されていたそうです。
工事を請けるまで名松線の知識が皆無に等しかった私ですが、
調べてみると令和6年12月3日に「旧国鉄名松線伊勢奥津駅給水塔」は
登録有形文化財建造物に登録されていた事が分かりました。
修繕の内容は屋根を板金材にて平葺きし、
棟の頭頂部には板金店様の特殊加工で「円錐と円筒」を組み合わせた特殊な飾り物を設置しました。
職人不足が社会的問題となる昨今、今回担当していただいたのは20代の若手親方。
一人で施工を完遂し、またその腕の精度も文化財を前に引けを取らぬものでした。
今年12月には給水塔のお披露目イベントも予定されているそうで、
少しでも多くの方に伊勢奥津駅の歴史に触れていただければと思います。
長い歴史を誇る文化材の修繕に少しでも携われたという点に、
この仕事をする上での文化的価値を改たに感じさせられた現場でした。
営業課 三谷剛史